教員採用試験の教職教養。学習指導要領が頻出問題ということは、みなさんもうご存じですよね。中でも『総則』は超重要で、しっかりと読み込んでおく必要があります。
今回はその『学習指導要領・総則』について説明をしていきたいと思います。
学習指導要領総則とは
学習指導要領は、全国的に学校教育の水準を確保するなどの観点から、学校教育法と学校教育法施行規則の規定に基づいて、文部科学大臣が教育課程の基準として示したもののこと。
学校は、教育課程の編成、実施にあたっては、学習指導要領に従わなければいけません。
学校教育法施行規則では、以下のように記されています。
第52条
小学校の教育課程については、この節に定めるもののほか、教育課程の基準として文部科学大臣が別に公示する小学校学習指導要領によるものとする。
※文科省ホームページより引用(https://www.mext.go.jp/a_menu/a002.htm)
その学習指導要領の総則は、教育課程編成の基本的な考え方や、授業時数の取扱
い、配慮事項などを規定しているものです。
教育課程とは
教育課程は、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を
子どもの心身の発達に応じ授業時数との関連において、教育内容を総合的に組織した学校の教育計画のことです。
先生が授業をするために
学習指導要領総則は、先生が授業をするための『もとのもと』になるものなので、とても重要なことが示されています。じっくり読んで内容を理解しておきましょう。
学習指導要領総則の重要ポイント
総則は、どれもとても重要ですが、次の点は逃さずに読み込んでおきたいところです。
1.学習指導要領 総則
・まえがき
・改訂の経緯及び基本方針
・改訂の要点
・道徳の特別の教科化に係る一部改正
・教育課程の基準
・教育課程に関する法令
(教育基本法,学校教育法,学校教育法施行規則等)
・小学校教育の基本と教育課程の役割
・主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善
・学級経営,児童の発達の支援
・生徒指導の充実
・特別な配慮を必要とする児童への指導
・障害のある児童などへの指導
・不登校児童への配慮
※そのほかにも重要なところがありますが、特に重要だと思われるものをここではピックアップしています。
2.学習指導提要
3.学級運営(チームとしての学校運営を踏まえて)
4.人権・同和教育
5.特別支援
これらについては、動画で詳しく説明しますね(2月20日頃公開予定)