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【2024年度教員採用試験受験】教職教養 何から始める?

教採おすすめ

早めに教職教養の勉強を始めたいという方は、まず、過去問を入手し解いてみようとお話しました。

今回は、その次にすることについて、お話します。

教育基本法は頻出?

多くの自治体で『教育基本法』の出題が多いという傾向にありますが、自分が受験する自治体も教育基本法が毎年出題されているのであれば、まず、教育基本法を読む ということから学習を始めることをおすすめします。

教採では、解答は選択肢の中から選ぶことが多いので、教育基本法を繰り返し読み、重要な語句を前後の文章とあわせて読んでおくと、選択肢の中から正答をみつけやすくなります。

教育基本法はYouTubeにもアップしますので、勉強の隙間時間に聴くという勉強法もおすすめです。

教育基本法第1章

以下は、教育基本法前文と第1章です(文科省HPより引用)。

教育基本法には、憲法のように『前文』があるのが特徴です。前文も省略せずに読んでおきましょう。

教育基本法を読んでおくと、これから学習していく教職教養で、なぜそこが大切なのかがわかってきて、楽しく学習を進めることができますよ。

教職教養ネコサン

教育基本法の前文

我々日本国民は、たゆまぬ努力によって築いてきた民主的で文化的な国家を更に発展させるとともに、世界の平和と人類の福祉の向上に貢献することを願うものである。
我々は、この理想を実現するため、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期するとともに、伝統を継承し、新しい文化の創造を目指す教育を推進する。
ここに、我々は、日本国憲法の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図るため、この法律を制定する。

教育基本法 教育の目的と目標

(教育の目的)

第1条 教育は、人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

(教育の目標)

第2条 教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。

1幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。

2個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。

3正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。

4生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。

5伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。

教育基本法の最も大切なところ

教育基本法の第1条と第2条は教育の目的と目標を掲げたもので、もっとも大切なところです。

ちなみに『目的は』めざすゴール。『目標』はゴールまでに掲げるめあて、と考えてみてくださいね。

教育基本法でいえば、教育の目的は人格の完成を目指し、『平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成』。

そしてそれを達成するための目標が5つ掲げられているということです。

まとめ

教育基本法は、教員になってからは使わないよ、現場では関係ないから、試験の時にだけ覚えればいいと言われることもなくもありません。けれど、使っていないようですが、そんなことはありません。直接的に法規として意識してはいないように感じているだけで、実際にはそれに基づいて行動しているものなのです。

教員採用試験ネコサン

 

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