令和3年10月25日に 文科省から発表された
『令和2年度 児童生徒の 問題行動・不登校等生徒指導上の 諸課題に関する調査結果の概要』 。
教育時事として気になったので、ピックアップしました。
なぜこの調査を行ったのか
調査の趣旨としては、次のように記載されています。
『児童生徒の問題行動等について、全国の状況を調査・分析することにより、教育現場における生徒指導上の取組のより一層の充実に資するものとするとともに、その実態把握を行うことにより、児童生徒の問題行動等の未然防止、早期発見・早期対応に、また、不登校児童生徒への適切な支援につなげていくもの。
さらに、本調査結果を踏まえ、教育委員会をはじめとする学校の設置者、私立学校主管部局等における問題行動等への取組や、不登校への支援等の一層の充実に資するもの』
調査結果のポイント
調査を行った結果についてポイントとして、以下のような点があげられました。
- 小、中、高等学校及び特別支援学校における いじめの認知件数は前年度に比べ 減少。
- 平成26年度以降認知件数の増加が続いていたが、令和2年度は全校種で大幅な減少となった。
- いじめの重大事態の件数は前年度に比べ減少した。
- 生活環境や行動様式が大きく変化し、発見できていないいじめがある可能性にも考慮し、引き続きいじめの早期発見、積極的な認知早期対応に取り組んでいくことが重要。
- 重大事態の件数は減少しているが、引き続き憂慮すべき状況。
さらに、
いじめの認知件数が減少したと 考えられる理由としては、次の点があげられています。
令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、
- 生活環境が変化し児童生徒の間の物理的な距離が広がったこと
- 日常の授業におけるグループ活動や、学校行事、部活動など様々な活動が制限され、子供たちが直接対面してやり取りをする機会やきっかけが減少したこと
- 年度当初に地域一斉休業があり夏季休業の短縮等が行われたものの例年より年間授業日数が少ない学校もあったこと
- 新型コロナウイルス感染症拡大の影響による偏見や差別が起きないよう学校において正しい知識や理解を促したこと
- これまで以上に児童生徒に目を配り指導、支援したこと等
まとめ
文科省の令和2年度のいじめに関する調査から引用しました。
令和2年度、つまり最も新しい調査結果で10月の発表となっています。
そういえば、学校の『年度』というのはいつからいつまでか、ご存じでしょうか。学校の年度は4月1日から3月31日までです。 平成2年度は、
平成2年4月1日から平成3年3月31日までのこと。 小学6年生も3月31日までは、子ども料金が利用できますね。